このワークショップは講師に稲垣みどり先生をお迎えして、日本語教育での「本質観取」の実践について紹介して頂くほか、参加者が実際に「本質観取」をやってみることで 「本質観取」 という 哲学対話の手法への理解を深めることを目的としています。
講師: 稲垣みどり先生 (山梨学院大学)
日時: 2月18日(日)9時30分〜11時30分 (オランダ時間、UTC+2)
会場:オンライン
対象:ONK会員
参加費:無料
*参加申し込みフォームに必要事項をご記入ください。(2月13日締切り)
*本ワークショップへの参加は、オランダ日本語教師会(ONK)の会員のみ受け付けています。
オランダ日本語教師会にご興味のある方は、CONCACTからお問い合わせください。
「本質観取」とは、言語や文化の異なる者同士が, 一つの言語の普遍的な意味本質めがけて共通の了解を作り上げていこうとする試みであり、その過程で「私」と「あなた」に共通する感情や倫理観、価値観などを共有してわかり合ってゆく過程である。
稲垣みどり・細川英雄・金泰明・杉本篤史編著(2022)「共生社会のためのことばの教育」
稲垣みどり先生からのメッセージ
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このたびはオランダ日本語教師会の皆さまと、哲学対話の「本質観取」のワークショップでご一緒できる機会をいただけたましたことを、大変嬉しく存じます。皆さまには2022年にライデンで開催されたヨーロッパ日本語教師会のシンポジウムで大変お世話になりました。
「本質観取」は、ライデンでも発表させていただいたとおり、「〇〇とは何か」との問いを立てて、物事や概念の本質に迫っていこうとする対話の実践です。私は日本語教育の現場でこの対話実践を試みています。それぞれ異なるバックグランドを持ち、異なる価値観を持つ者同士が、違いを乗り越えてどのように共通普遍の合意を創り出していけるのか。ともに生きる社会を目指す対話の実践だと考えています。
本ワークショップでは、具体的にその手法について解説しながら、皆さまと一緒に考えたトピックについて、本質観取をやってみたいと思います。ご自分の現場に役立てていただければ幸いです。
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